カナン人女性が、主に叫び求めた。「主よ。ダビデの子よ~」と。しかし主は無言のままであった。余りにも叫び求める母親に、弟子たちが閉口し、何とかしてほしいと願ったほどだ。そんな必死な母親に、主は「イスラエル以外には遣わされていない」と冷淡にも見える応答をされた。
なぜなら女性は異邦人であり「ダビデの子よ」と言う立場にはない。実は、主は彼女を正しい道筋へと導いておられた。すると女性は決して引き下がらず、「ダビデの子」をはずし、なおもひれ伏し助けを求めた。次に主は「子どもたちのパンを小犬にやれない」と、断られた。彼女の信仰を試しておられた。
それに対し彼女は「主よ。その通りです」と受け入れ、認めた。怒ったり突っぱねたり屈折せず、不信仰にもならず、諦める事もせず、自分は異邦人であり、資格のない現実を、その事実をまっすぐに認めた。彼女のへりくだりだった。そして「小犬でも食卓から落ちるパンくずはいただく」と。彼女は与えられる資格の無い者だが、主はあわれみのお方と信じた。だからすがりついた。
主は、拒否されても〃、なおも信じ求める「信仰」を見られた。その信仰を立派だと賞賛され「願い通りに」と、娘は癒やされた。「その通りです」と認めるへりくだりを教えられる。又、主を信じていなければ、はなから求めない。まっすぐに主を信じて行く「信仰」を教えられる。あわれみの主は、答えて下さる。
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すぐに諦めたりいじけたりせず、大胆に主に頼り求めていこう。例え小犬でも主の与えるパンくずなら何よりも大きな祝福があると強く祈り求めていく姿勢を学びたい。
発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係