「ここで、私たちは兄弟たちに会い、勧められるままに彼らのところに七日間滞在した。こうして、私たちはローマに到着した」 使徒28:14 

 

パウロは、宣教のため、御霊によりローマ行きを示されていた。しかし伝道旅行後に、エルサレムに寄った時、群衆の騒動、混乱に、千人隊長がパウロに弁明を許すと、「こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしておくべきでない」と人々に殺されそうになる。大混乱に陥った。パウロは捕らえられてしまい、ローマに行く事は全く不可能に見えた。

 

しかし監禁により、却って暗殺者から守られる事になり、不毛の裁判のように見えたが、それは総督のペリクスやフェストに証しをする機会となった。又、丁度アグリッパ王がフェストに会いに来たため、王にも福音を語る機会が与えられた。パウロは、更にローマ皇帝に上訴したため、これがローマへの道を開いた。

 

パウロの思いとは全く異なり、囚人としてであったが、ローマに向かう事になった。ところがその船が、幾日もひどい大嵐に会い、皆が、もうだめだと思ったほどの、絶望の状況だった。しかしパウロはローマへ行く事ができ、必ずカイザルの前に立つとの主の言葉を信じ、皆を励ました。そしてその通りに、船は座礁したが、全員が無事に岸にたどりついた。

 

「こうして、私たちはローマに到着した」。ローマ行きが見事に実現した。そこで証しし、福音を伝えた。どんなに障害があり、妨害があっても、主は必ず御言葉を実現される。主が語られた事は100%成就する。あなたは今、苦しい状況だろうか。「こうして、ローマに到着した」。必ず、あなたに約束された御心は成就する。主が実現させて下さるので、信じていよう。

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あらゆる事が恵みとなって相働き益とされる。そこを信じて行くことが私たちの立ち所だ。明日を知ることは出来なくても、主は約束された最善に今も導いてくださっている。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係