「恐れてはいけない。しっかり立って、きょう、あなたがたのために行われる主の救いを見なさい」出エジプト14:13

モーセが民を率いて出エジプトを果たした。イスラエルの民は男子で60万、皆で200万人かと言われているが、それが全員移動するのだから、大変な事態だ。又、エジプトにとっても、それだけの労働が突然消失するわけで、一大事だ。民は約束の地を目指、出発したが、すぐに難題が来た。何と、後ろからエジプト軍の精鋭部隊の追っ手が迫るではないか。

 

前は海で、絶体絶命だ。すると途端、民は、手の平返しの態度を取る。モーセをののしり、「こんな荒野に連れて来て、死なせるのか。エジプトにいた方が良かった」と。少し前まで主の偉大な奇跡を見て、大賛美だったのだが。問題が起きる時、試練の時、順境の時には隠れている、人の本性が現れ出る。主に祈っていたモーセは民に告げた。

 

「恐れるな」「しっかり立て」「あなたがたのために行われる主の救いを見よ」と。私たちは恐れる者だ。不安で一杯になり、大きく動揺する。主が飛んでしまい、目の前の苦しい状況に飲み込まれてしまう。思いはどんどん増幅し、最悪のシナリオを描き上げる。その時には、主も、御言葉も飛んでいる。

 

まず「恐れるな」の御言葉を堅く受け止め、御言葉に立ち、状況を見る時に、状況が違って見えて来る。そして「しっかり立て」。自分で動き回らず、自分で何とかしようとせず、主が動かれる事を信じて、立とう。「主が戦われる」と。

 

今、目の前に困難があるだろうか。まず「恐れるな」、思い煩うな、心配するなと。そして決して自分の思いと力で動かず、まず祈り、主の導きを求めよう。主が戦って下さる。主の示しに従う時に、主が事を成し遂げて行かれる。

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試練を前に本性はいつも恐れて動揺し、ネガティブな言葉をもらしてしまう。ここから「恐れるな」の御言葉を握り主に頼る時だ。信じて立とう。主が働かれる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係