「ギブオンの住民たちは・・彼らもまた計略をめぐらし、変装を企てた。彼らは古びた袋と古びて破れた・・」ヨシュア9:3

ギブオンの住人たちは、ヨシュアがエリコとアイにした事を聞きイスラエルとの戦いを恐れ、避けようとした。そのために計略し、変装してやって来た。遠くから旅して来たかのように見せるため、古びた袋、古い着物、ボロボロのパンを持って。そして、遠国から来たので、盟約を結んで欲しいと。彼らの外観を見て、策略にはまってしまい、だまされてしまった。

 

ヨシュアは彼らと和を講じ、生かしておくとの盟約を結んだ。本来見破れたはずなのに、その時に「主の指示をあおがなかった」。これが致命的問題だった。人間的な思いで、見た目で判断してしまった。盟約を結んだ後に、欺かれたと知った。実際は近くの者、自たちの中に住んでいたのだ。主を仰ぎ、主に頼らず、肉の判断で受け入れてしまった。ヨシュアは失敗したのだが、神の前での盟約は重大な事であった。

 

その結果、滅ぼされるべき民が、イスラエルの中に、居続ける事になった。私たちはどうだろう。日々の生活で、様々な計画を立てる。策を練り、人と相談し、良いものが出来たと思う。しかし主と相談しただろうか。「人の目にはまっすぐに見える道がある。その道の終わりは死の道である」。肉の目で見ると、まっすぐに見える道が要注意だ。私たちの判断に、主が抜け落ちている時に、失敗させられる。

 

主を仰がずに、人間的思いだけで突き進む時、ストップをかけられる。しかしそれは主の愛で、私たちの益だ。そのまま進めばどうなるかわからない。「主の指示をあおがなかった」、振り返ると、数々思い当たるかも知れない。今、目の前のプランをまず主のもとに持って行こう。確かなものとして導いて下さる。

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自分の目は曇りやすい。少し先でさえ知る事ができず、それさえ忘れ惑わされる。常にわきまえていたい。弱さ、貧しさを覚えて主の前にへりくだり祈りつつ歩もう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係