「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」マタイ4:4

主が40日の断食後、空腹の時に、悪魔が誘惑に来た。「あなたが神の子なら、この石がパンになるように命じよ」と。つまりは「このままだと死んでしまうよ。そうであれば元も子もなく、人類の救いを実現できない。神の子なのだから、奇跡ができるのだから、石をパンに変えて、とにかくは生き延びる事が先決」と、主に信頼し、主に従うのでなく、自分の思いと自分の力で生きるように仕向ける誘惑だった。

 

しかし主は「神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」と御言葉に立たれた。神の言葉が食物であり、神の言葉により必要が満たされること、つまり自分の力でなく、神への信頼の中で生きると、立ち向かわれた。すると悪魔は、それならと御言葉を持って来て、次の誘惑をしかけてきた。「神殿の頂から下に身を投げてみよ。神が御使いに支えさせ、石に打ち当たることがないようにされると、御言葉にあるではないか」と。

 

神に信頼すると言うのなら、神が御使いに命じて支え、足が石に打ち当たらないようにすると、御言葉にあるのだから、身を投げてみよと。主は、これに対しても、やはり自分の思いでなく、御言葉で応じ「神を試みてはならない」と退けられた。詩篇91:11、12と比較すると「すべての道で」が抜けている。これは神の御旨に従い、御心の中にいるなら守られるとの意味だ。

 

自分勝手な事をして守られる保証はなく、神を試して守られる事はない。悪魔は、私たちを狡猾に誘惑する。巧みに御心からそれさせる。そして失望落胆させる。失望は気力を失わせてしまう。悪魔の攻撃だ。御言葉の下に自分を置き、主に拠り頼み、御言葉に従おう。

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サタンは巧みに無い物を数えさせ、主によって与えられている豊かな恵みを空しくさせる。聖書を開き、具体的に御言葉を知って、正しく御言葉に信頼していこう。

 

  発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係