「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない」へブル13:5

母親が自分の子供を、赤ん坊を忘れるだろうか、たとい母親が忘れたとしても、わたしはあなたを忘れない、と言われている。私たちには、主に従う中で、時に、忘れられているのでは、との状況を経験するだろうか。祈っても、幾ら祈っても状況は何も変わらない。どれだけ祈っても、何も動かず微動だにしない。助けも見えて来ない。

 

行き詰まり、どこへも進めず、何もどうにもならない。本当に愛されているのだろうか? 目に留めて下さっているのか? 独り取り残されたように感じる。イスラエルも苦しみの中で「主は私を見捨てた、主は私を忘れた」と言った。失望し、意気消沈していた。しかし、そんなイスラエルを、主は力強く励まされる。

 

「女が自分の乳飲み子を忘れるだろうか。胎の子をあわれまないだろうか」と。そのように決してあなたを見捨てることは無いし、忘れ去ることもあり得ないと。「たとい女が子供を忘れても、このわたしはあなたを忘れない」と。決して我が子を忘れる事のあり得ない母親が、万一忘れたとしても、このわたしは絶対にあなたを忘れないと。

 

私たちは、絶対に忘れられる事も、捨てられる事も無い。よく病院で、忙しい看護師さんが、重要な事を、忘れないために手のひらに書いている姿を見る。その文字は何度も消しては、書き直す。手を洗えば消える。しかし主は「手のひらにあなたを刻んだ」と言われる。刻んだものは消しても消えない。それほどに強く強く愛されている。絶対に見捨てられず、忘れられていないことを覚えよう。

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どれほど落ち込んでも、周囲から忘れられたように思えても、神は私たちを決して忘れない。手のひらに刻まれた私の名前を大切に慈しんで見ていてくださる。なんと感謝ことだろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係