「何が原因で、あなたがたの間に戦いや争いがあるのでしょう。あなたがたのからだの中で戦う欲望が原因ではありませんか」 ヤコブ4:1

 

御言葉は、争いの原因を「あなたがたのからだの中で戦う欲望が原因」と言っている。私たちの争いの原因は、外側にあるのではなく、内側にあるのだと。見えるところの状況が原因だと思い、目が外側に行きがちだが、原因は心の内の欲望だと言う。人の才能や、境遇、人気、持てるものを羨ましく思い、羨望が高じると、そねみや妬みになって行く。

 

いつしか敵対心へと増長し、心は荒み、悪口の一つも言ってしまう。信仰者である私たちも、新生した時に新しい性質が与えられているが、同時にまだ古い性質も残っている。肉の性質であり、それは自己中心で、自分の思いを通して行こうとする。主の栄光でなく、どこまでも自分のためで、自分の栄光、自分の満足だ。肉の欲望だ。

 

「食べるに良く、目に慕わしく、賢くする」エバが誘惑されたように、自らの内にある欲望に誘惑が来ると、欲望と合致するので、それは良く、慕わしく、賢くするように非常に魅力的に素晴らしいものに見えてしまう。対象物を何が何でも欲しくなる。主がまるで飛んでいて、それを自力で得ようとするので、サタンの誘惑にはまってしまい、欲に引かれ、おびき寄せられてしまう。

 

「あなたがたのものにならないのは、願わないからだ」とある。主に向き、主に願い、祈るようにと。「すべての良い贈り物、また、すべての完全な賜物は上から来るのであって、光を造られた父から下る」と。自力で手に入れるのでなく、まず主のもとへ行き祈ろう。祈りを軌道修正しながら、正しく導いて下さる。そして、ふさわしい答えを与えて下さる。

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すぐに心が神から離れてしまい、欲しいものだけ見ていってしまう者だ。祈るよりも手っ取り早く取りに行こうとして失敗してしまう。目を覚まして祈って行こう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係