「キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、罪と死の原理から、あなたを解放したからです」ローマ8:2

「いのちの御霊の原理」「罪と死の原理」が出て来る。原理とは「法則」の事だ。万有引力の法則が働いているので、木からリンゴが落ちるように、物は必ず下に落ちる。法則とは例外がないという事だ。何万回試しても、リンゴがジャンプして木にくっつく事は無い。一つの例外も無い。一つでも例外があれば、法則とは言わない。

 

そして私たちの内側には「罪と死の原理」この法則が働いている。批判されると怒りで報復したいし、傷つけられると復讐する。思い通りにならないとイラ立つ、自分が欲しいものを持っている相手を妬む、嫌いな相手を憎む、怒り、妬み、憎しみ、敵対心、貪欲、虚栄、こんなものが次から次へと湧き出る。

 

これが「罪と死の原理」だ。木からリンゴが下に落ちるように、全く自然に働く。では、リンゴを下に落とさないためには、どうすれば良いのか。手で受け止めれば地面に落ちない。「罪と死の法則」は働いているのだが、落ちない。この手で受け止めるのが「いのちの御霊の原理」だ。

 

引力の法則は働いているが、落ちない。つまり別の更に強い力が働くからだ。法則はそのままあるが、それよりも強い別の法則によって解決される。いのちの御霊が働く時、批判されても報復でなく、祈ろうとする。物事が思い通りにならなくとも、最善をして下さる主に委ねて平安でおれる。

 

困難は自分で何とかせず、主に頼り、委ねて行こうと思える。御霊に頼って生きて行く時、この「いのちの御霊の原理」の中にいる。罪と死の法則はあるが、それに打ち勝つ御霊によって生きて行ける。

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御霊が支配する原理の中にもう移されている。不安定な自分ではなくこの事実にしっかり立っていたい。主の十字架を通して与えられた新しい生き方だ。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係