「その地の人々を恐れてはならない。彼らは私たちのえじきとなるからだ・・主が私たちとともにおられるからだ」民数記14:9

イスラエルの民が不信仰になり、カナンに入る事ができず、荒野を40年さまよい滅びてしまう事になった箇所だ。場所はカデシュ・バルネア、部族から一人ずつ12人の斥候をカナンに遣わし、地を探った。戻って来たヨシュアとカレブは、「素晴らしく良い地だ。上って行って占領しよう。必ずできるから。彼らは私たちのえじきとなる」と報告した。

 

しかし他の10人は「あの地には攻め上れない。民は私たちより強いら。私たちは自分がいなごに見えた」と恐れておびえた。彼は、別のものを見たのでなく、全く同じものを見た。しかし正反対の反応が出た。どこが違ったのだろう。10人は「あの民は私たちより強い」と、「自分たち」とアナク人を比較した。そして攻め上れないと結論づけた。

 

しかしヨシュアとカレブは「主が」と主とアナク人を比べた。主が共におられる。彼らはえじきとなる。占領できると。10人はまず「自分」を考え、状況を見た。2人はまず「主」を考え状況を見た。その結果、民全体に不信仰がまん延し、その夜、全会衆は、恐れて大声で泣き明かした。死んだ方がましだ、エジプトへ帰ろうと。

 

この不信仰に陥った民はカナンに入れず、荒野で滅んでしまった。五千人の給食の箇所で、ピリポも主に試された。「どこからパンを買い、人々に食べさせようか」と。ピリポは、所持金を見て、不可能と結論した。しかし、主は、所持金でなく、主には出来るとの信仰を求められた。今、私たちにも、その信仰を求めておられるだろうか。----------

 

目の前の状況に思いは左右に振れるが、必ずできるとの主の御言葉を信じて、退くより主が見ておられるように見て行けるよう祈ろう。主と主の御言葉に信頼しよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係