「彼女は行って、エリヤのことばのとおりにした。彼女と彼、および彼女の家族も、長い間それを食べた」Ⅰ列王17:15

エリヤは主の言葉の通りに従い、饑饉の間、ケリテ川の水を飲み、カラスが運んで来る食物で養われた。エリヤは主の言葉に従ったのだが、ここでやもめもまた、エリヤを通して語られた主の言葉に従っている。エリヤは、やもめにより養うとの主の示しを受けて、町で出会ったやもめに、水を頼む。その時に一口のパンもと。

 

非常に厚かましい申し出だ。そのやもめは、饑饉のまっただ中で、食糧も底をつき、最後に子供に美味しい食事をさせてやって、死のうとしている状況だった。極めて厳しい、つらい現実だ。やもめにとって、もう万事休すだった。何もどうする事も出来ず、死を待つだけの絶体絶命の事態だった。そんな状況で、最後の粉をくれとはとても言えない。

 

しかしエリヤは、状況でなく信仰に立った。「恐れてはいけません」と語った。まず「恐れるな」と。そして「私のために、それで小さなパン菓子を」と。そうするなら「雨が降るまで、粉は尽きず、油は無くならない」と。やもめはその言葉を信じ、エリヤの言う通りに従った。最後の粉をエリヤに献げた。すると粉は尽きず、油は無くならなかった。

 

主の言葉はその通りに成就した。主はエリヤを通して、やもめと家族を救われた。エリヤが主に従う事によって、彼らも救われた。大きな祝福を受けた。状況でなく、主の言葉を聞き、主の言葉に従おう。すべてのものは、添えて与えられる。

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貧しい自分の尺度で主のご計画の邪魔をしないよう、御言葉と御霊の導きに従おう。主は満たしてくださる。主に従って、そして養われる豊かな経験をひとつでも重ねていこう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係