「エリヤが民全体に、『私のそばに近寄りなさい』と言ったので、民はみな彼に近寄った。それから、彼はこわれていた主の祭壇を建て直した」Ⅰ列王18:30

ここはカルメル山に、エリヤとバアルとアシェラの預言者、計850人が集まった箇所だ。雌牛を切り裂き、たきぎの上に載せ、神の名を呼ぶ。火をもって答える神が、まことの神だと、エリヤと偶像の預言者たちが対決した。まずバアルの預言者たちが、朝から真昼までバアルの名を「バアルよ。答えて下さい」と呼び続けた。しかし何の声もなく、答えも無かった。

 

踊り回り、ますます大声で呼ばわり、剣や槍で自分たちの身体を傷つけ、血を流して叫んだ。しかし何の応答もいっさい無かった。そして次はエリヤの番になった。エリヤは主に呼ばわる前に、何をしたかというと、まず壊れていた祭壇を建て直した。主の祭壇が壊れたまま、放置されていたからだ。バアルの預言者たちは自分たちの力で、火を下すよう求めたが、エリヤは、そうではなく主に拠り頼んだ。

 

自分の力でなく、自分の頑張りでなく、主の力により、戦おうとした。そのためにまず祭壇を建て直した。そして12の石を取り、その石で一つの祭壇を築いた。現状は南北に分裂しているイスラエル12部族だ。そして見事に主の火が天から降り、エリヤは大勝利した。

 

私たちもどうだろう。祭壇は今、壊れていないだろうか。礼拝の祭壇、祈りの祭壇、御言葉を聞く祭壇、信仰の祭壇、主を第一に生活する祭壇・・今一度、建て直すように言われている祭壇があるだろうか。主に一歩従う時に、豊かな実を刈り取って行く。

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自分の力、人の力を頼っているといつも不安だ。祈る力も聖書を開く時間もなくなっていると気づいたら、そこから建て直そう。主が助けてくださる。主の力によって力強く歩もう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係