「隣人の家に、足しげく通うな。彼があなたに飽きて、あなたを憎むことがないようにせよ」箴言25:17

この句の前に「蜜を見つけたら、十分、食べよ。しかし、食べすぎて吐き出すことがないように」とあり、密は甘く大変美味しいが、食べ過ぎると身体に悪い。過ぎるとかえって害になってしまう。美味しい蜜を見つけた事と、楽しい隣人の事が記されている。食べ過ぎる事が害と同様に、隣人に足しげく通う事が害になると。

 

どんなに仲が良くても、足しげく通うと、飽きられて、相手に憎まれるようになると、言っている。親しい喜びを与えるはずの交わりが、重荷になり拒否反応になってしまう。隣人と依存関係になると害になる。対人関係で、適切なふさわしい距離を保つ事は大切だ。余りに近づき過ぎると息苦しくなる。

 

ある人が失敗してしまったと証しした。意気投合し、楽しく交われる友人に出会えた喜びで、足しげく通ってしまった。最初は仲良く楽しかったのだが、日を重ねる内に、余りにも近づき過ぎた結果、互いの欠点や嫌な所が鼻について、それが重く苦しくなって、離れる事になってしまった。

 

足しげくにならず、食べ過ぎず、適度のバランスをわきまえる事は大切だ。距離があり過ぎても、親しく交われず、近くなり過ぎても苦しくなる、ふさわしい、健全な良い距離がある。又、一番大切な事は、慰めや励ましの心の必要を、人に求め、人に依存するのでなく、あくまでもまず主に求め、主に拠り頼むことだ。

 

心の奥底の必要は決して、人が満たす事はできない。まず主との交わりを第一にし、次に人との関係を持つ時に、正しく秩序立って、その交わりは、主により豊かな祝福とされる。

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主との交わりで霊的な満たしがないと自分自身が平安を失ってしまう。主から知恵をいただき、人との関わりが長く良い関係で続けられるよう、わきまえていたい。

 

 発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係