「主はギデオンに仰せられた『わたしはあなたといっしょにいる。だからあなたはひとりを打ち殺すようにミデヤン人を打ち殺そ う』」士師6:16 

 

ギデオンがミデヤン人を恐れて、酒ぶねに隠れて、酒ぶねの中で小麦を打っていた時だった。主の使いが現れた。そして「勇士よ。主があなたといっしょにおられる」と言った。主は、怯えて隠れているギデオンに「勇士よ」と言われた。

 

しかしギデオンには、「勇士よ」は耳に留まらず、「主があなたといっしょにおられる」に心が捉えられた。それで「ああ、主よ。もし主が私たちといっしょにおられるなら、なぜこれらのことがみな、私たちに起こったのか」と、「主は私たちを捨てて、ミデヤン人の手に渡した」と応答した。

 

彼は目に見えるところだけに反応していた。見えるところがすべてで、そうであれば失望落胆しか無かった。私たちもどうだろう。心がネガティブになると、すべてがその方向に陥り、何もかも悲観的にしか見えない。しかし恐れ怯えているギデオンに、主は「勇士よ」と言われた。

 

主は、主がギデオンを勇士とされる、先の姿を見ておられた。そして主が共におられると。「あなたのその力で行き、イスラエルを救え。わたしが遣わす」のだと。自分の能力では絶対に無理だ。時間も無い、財も無い・・。無い無い尽くしだ。しかし主は、「あなたのその力で」良いと言われる。今のままで良いと。

 

今のあなたを、主が上から力を与え、すべての必要を備え、用いるのだと。どんな状態であれ、主の示しがあるなら、即、従おう。主が成し遂げて下さる。そして主のみわざのために用いて下さる。

 

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自分で自分を見ると、弱くて、恐れる者だが、主は「勇士よ」と言われる。自分が強いからでなく、主が共におられるから勇士だ。ギデオンが御言葉としるしを受け取り、従って行った時に、本物の勇士とされた。「その力で行け」と言われる。主が共におられる。

 

 発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係