「しかし、まず、私のためにそれで小さなパン菓子を作り、私のところに持って来なさい。それから後に、あなたとあなたの子どものために作りなさい」Ⅰ列王17:13

エリヤは飢饉の中、主からケリテ川で養われた。川の水を飲み、烏が食物を運んで来た。主の奇跡だった。川が枯れた時に、主は「ツァレファテのやもめに命じて、あなたを養うようにしている」と。それに従い、そこに行くとやもめに出会い、水と一口のパンを頼んだ。

 

その時、彼女には一握りの粉と少しの油があるだけだった。普通「少ししか無いので、残念だが上げられない」だろうか。それは母子の大変貴重な最後の食事で、後は餓死するばかりの状況だった。しかしそんな状況の中でエリヤは「まず、それで小さなパン菓子を作り、私のところへ。後にあなたと子どものために作る」ようにと力強く語った。信仰に立った。そうする時「かめの粉は尽きず、つぼの油はなくならない」と。

 

やもめは信仰を試されたが、エリヤの言葉を信じて、従うとその通りにかめの粉は尽きず、つぼの油は無くならなかった。自分が食べた残りを献げるのでなく、まず最初に、第一に主に献げるなら、必ず必要が満たされる。恐れずに、神第一にした時、奇跡が起きて、飢饉のまっただ中で母子は養われた。

 

「恐れてはいけません」「しかし、まず私のために・・持って来なさい」。今、信仰を試されているだろうか。まず主を第一に、主のもとへ持って行こう。すると「私の仕えている・・神、主は生きておられる」を経験して行く。

 

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どんな場合も、主は「恐れるな」と言われる。状況も心の内も、何もかもわかっていて下さる。自分で自分を救おうとする時、平安が失せ、不安と恐れに飲み込まれる。「まず」主に祈り、主の示しに従う時に、平安と共に、主が生きておられることを新たに知って行ける。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係