「わたしが手をエジプトの上に伸ばし、イスラエル人を彼らの真中 から連れ出すとき、エジプトはわたしが主であることを知るように なる」出エジプト7:5

出エジプトに際して、モーセを通して、奇跡のわざが次々となされた。ナイル川が血に変わり、かえるが全土に満ちた。呪法師たちも同じことをした。悪魔も万能ではないが、奇跡を行う。神と同じ事をした。しかし次に、地のちりが全土で、ぶよとなった。呪法師も同じ事をしようと、彼らの秘術を使ったが出来なかった。ぶよは人や獣についた。

 

そこで呪法師たちは言った「これは神の指です」と。自分たちにはどうしてもできず、神以外の何者でもないと認めた。しかし神のわざだと理解したからといって信じるわけではない。パロも、ますます心を頑なにした。彼らの言う事を聞き入れなかった。次に、あぶが全土に満ち、地は荒れ果てた。行き詰まるとパロは、民を出て行かせると言った。しかし「決して遠くに行ってはならない」と。

 

悪魔は、私たちにも「遠くに行ってはならない」と言う。信仰はそこそこでよい。すべてを献げるなど行き過ぎだ。罪から全面的に離れるなど、出来っこない。悪魔は私たちを、肉から、罪から離れさせたくない。御子のかたちへと成長させたくない。今も誘惑が来ているだろうか。

 

神は「わたしが主であることを知るようになる」の目的で十の災害を下された。しかしパロは神を拒み、ますます強情になって行った。反対に私たちは、神が主であることを、ますます知って、喜びに溢れて行ける。

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少しは行くから遠くへ行ってはいけないの声に従っている自分がわからないのかも知れない。神の御手を信じて、出エジプトを果たそう。ここから先へ踏み出せる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係