「この人の名はナバルといい、彼の妻の名はアビガイルといった。 この女は聡明で美人であったが、夫は頑迷で行状が悪かった」 Ⅰサムエル25:3

ダビデはサウルにつけ回され、命の危険に逃げ回っていた。しかし、そんなダビデのもとに、貧しい人々や王に不満を持つ人々が寄り集まり、600人にもなった。その人々の養いのため、荒野にいた時、富裕なナバルに食糧を頼んだ。というのも、ナバルの家畜をダビデ達が守ってやっていて、持ち物は何一つ無くならなかった。そのための親切を求めた。

 

ところがナバルは愚かで、ダビデを非難し拒絶した。そのためダビデは400人の部下を引き連れ、報復に向かった。これをしもべが、ナバルの妻アビガイルに告げた。ダビデの使者に、ナバルは罵ったこと、彼らは事実良くしてくれたこと、このままでは主人や一家が皆殺しにされると。その時、聡明なアビガイルの的確な判断と機転で、事なきを得た。

 

ダビデのもとにすぐに駆けつけ、溢れるばかりの食料を贈り、主の御心ではない復讐をしないよう、へりくだって、知恵をもって進言した。ダビデはその進言に耳を傾け、ナバル討伐を思いとどまった。アビガイルの行動が無ければ、ダビデは肉で復讐していただろう。ダビデは、アビガイルを遣わした神を見た。彼女を通して「今日、あなたを私に会わせるために送って下さった神」、

「悪を行うのを引き止めて下さった主」と。神がとどめて下さったので、自分は罪から守られたと。私たちにも、御霊が進言し、肉の思いをとどめて下さる。そのために、御霊は私たちに語り、促し、又、人を送って御心を示される。御霊の進言に従おう。

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肉は勢いがあり、すぐに愚か者へと向かわせるが、御霊はアビガイルのように知的で聡明な神の御心に導いてくださる。怒りは全てを知っておられる御手に委ねて、御霊の声に従おう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係