「彼らはエジプトに下って行こうとするが、わたしの指示を仰ごうとしない」イザヤ30:2

アッシリヤが強大な力を持ち、北王国を滅ぼし、ヒゼキヤ王のユダ王国にまで攻めて来た。エルサレムを包囲しようとし、危急の事態だ。するとユダ王国では、肉の「はかりごとを巡らし」、エジプトに助けを求めた。まず主を仰ぎ、主に祈り、助けを求めるのでなく、目に見える所で、人間の思いと知恵で動き、同盟を結ぼうとする。

 

しかし「わたしの霊にはよらず」とあり、主を無視した計りごとであり、それは「罪に罪を増し加えるばかり」だと。そしてその行為は「反逆」であり、「わたしの言うことをないがしろにし、主の教えを聞こうとしない」と。私たちも、どうだろう。ある日突如、アッシリヤの強大な力に襲われるかも知れない。突然の経済的苦境、仕事の失敗、リストラ、難しい対人関係の悩み、進路の不安だろうか。

 

その際、まず主を仰がず、自分の知恵、自分の思いと判断で動くなら、道をそれてしまう。主が飛んでいれば、自分の肩にすべての重荷がかかり、苦しくてたまらない。思い煩い、焦り、どうにかしなければと、自分で目に見えるところで、動いてしまう。しかし「立ち返って静かにすれば、救われ、落ち着いて信頼すれば、力を得る」と。まずは、静まれ、動き回るなと。これは信仰の練習だ。

 

何とかしなければと思うので、焦ってしまい、思いは巡り、心はずっしり重く暗い。まず祈ろう。動かずに主を待とう。御言葉が臨んで来る。今、自分の計画で、動こうとしていたら、立ち止まって、主を仰ごう。

-----------

まず動こうとしてしまうが、自分の思いが混乱していることを主の前に認めて、静まる事を祈ろう。主は危急の中におられ、必ず助けてくださる。動かず主の導きを祈ることこそ力だ。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係