「わたしの口から出るわたしのことばも、むなしく、わたしのところに帰っては来ない。必ず、わたしの望む事を成し遂げ・・」イザヤ 55:11

初めての地で、道に迷った事があるだろうか。見知らぬ所で、方向がわからない。その時は地図か、交番か、土地の人に聞けばよい。停電の経験があるだろうか。ロウソクや懐中電灯とつけて、ホッと安堵する。飛行機や船の航行はどうだろう。嵐の中も羅針盤や計器によって正しい方向に進める。これらが霊的生活においては、神の言葉だ。

 

どの方面に進むべきか、どちらを選択すべきか、判断が難しい時、御言葉は方向を示し、確かな指針を与えてくれる。又、悩みの時に、どうすべきかを、経済的苦境、対人関係の悩み、仕事上の問題、健康の不安・・そんな時に、御言葉は、なすべき事を教え、内側を照らし、励まし慰めを与え、平安へと導いてくれる。

 

ある人が失業し、次の職を求めるが次々と落ち、貯えも底をつき、不安と恐れ、思い煩いで一杯だった。どうしてよいかわからない。途方に暮れて、この事で「御言葉を下さい」と切に祈り求めた。すると「すべての事について感謝しなさい」「捜しなさい。そうすれば見つかります」の言葉が心に入って来た。

 

主からの答えだとわかり、とにかく感謝しようと、「失業を感謝します。まだ職が無い事を感謝します」と祈った。その時に不思議が起きて、不安が消えて心にすうーと平安が来た。御言葉に従うと、状況は変わらないが、心が変えられた。そして祈り求め平安の内に、力を与えられて職探しが出来、とうとう良い職が与えられた。

 

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百人隊長が、主に「御言葉をいただかせて下さい」と願ったが、暗闇の灯であり、迷子の時の地図である、御言葉を祈り求めよう。御言葉に導かれて、前に歩を進める事ができる。御霊に導かれ、御言葉に従う時、必ず主のみわざにあずかる。主と一つに歩める。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係