「あなたは自分のために、ゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟に部屋を作り、内と外とを木のやにで塗りなさい」創世記6:14

ノアは、主から「箱舟を作れ」と言われ、長さ、幅、高さを指定された。ノアは命じられたとおりに従った。見渡す限りの晴天、雨など降りそうにない。洪水など誰が信じられよう。しかしノアは見える所や自分の感覚、思いでなく、主の言葉を真実とし、ただ主の言葉に従った。箱舟が完成した時も、自分で入るのでなく、主からの「あなたとあなたの全家族とは箱舟に入りなさい」との言葉により、入った。

 

雨は40日40夜降り続き、天の下のものはすべておおわれた。その後も5ヶ月間、増水し続けた。そしてその後、水が引き始め、大雨がとどめられた。アララテ山上に箱舟はとどまり、洪水から2ヶ月半後、山々の頂きが現れた。ハトを放っては様子を見、結局、山上で7ケ月待った後、地は乾き切った。その時、主は家族と一緒に「箱舟から出よ」と命じられた。

 

ノアは箱舟を作るのも、完成した箱舟に入るのも、出るのも、すべて主の言葉を受け、従った。「ノアは、すべて主が命じられたとおりにした」。水かさが増し続けた5ヶ月の間、又、雨が止んだ後、7ヶ月の間、ずっと箱舟の中だった。その間、どんな思いでいたのだろう。だが主は「ノアと、箱舟の中に彼といっしょにいたすべての獣や、すべての家畜とを心に留めておられた」。

 

「心に留めておられた」とあり、私たちにも同様にして下さっている。先が全く見えない、トンネルの中に思える試練の中で、主はあなたをしっかり心に留めて下さっている。何と安心で嬉しい事だろう。絶えず主が目に留めて下さっている。愛し、慈しみ、抱いて下さっている。そこを信じ、試練の中で、主の言葉に従って行こう。

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箱舟に守られていると思うか、閉じ込められていると思うのか、洪水の中で絶対の信仰が試される。私たちも主のご愛を一瞬でも疑えば試練にのまれてしまう。主が心に留めてくださっている。御言葉に立とう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係