「私は昼は暑さに、夜は寒さに悩まされて、眠ることもできない有様でした。私はこの二十年間、あなたの家で過ごしました」創世記 31:40

エサウとヤコブは双子の兄弟だったが、弟ヤコブが母リベカと共謀して、父イサクと兄エサウを欺き、長子の特権と祝福を奪い取った。エサウは激怒し、ヤコブを殺そうとした。それでヤコブは家を出ざるを得ない事態に。荒野を行き、孤独と寂しさの中で野宿した時に、夢を見た。はしごが現れ、頂きが天に届いていた。主がかたわらに立ち言われた。

 

「わたしはこの地をあなたとあなたの子孫に与える。わたしはあたなと共にあり、あなたを守り、この地に連れ戻す。成し遂げるまであなたを捨てない」と。ヤコブは伯父ラバンのもとへ行くが、ラバンはヤコブより更にずる賢く、巧く利用され、苦役の歳月を過ごす事になる。愛するラケルとの結婚のために働くが、ラバンに騙される。同じ事を自分も刈り取る事になる。

 

苦しい砕きを通る。20年後、神の時が満ちた。「あなたの先祖の国に帰れ」と。すべてに時があり、神が動かれるなら、ラバンも誰も止められない。妻と多くの財産と共に帰郷する事となる。これらヤコブの歩みは、主の主権にあった。「この地に連れ戻す」「この地をあなたとあなたの子孫に与える」主の約束だ。

 

「わたしはあなたと共にあり」「成し遂げるまで決してあなたを捨てない」、主の約束は成就した。主があなたを握られたなら、決して放されない。狡猾なヤコブは砕かれ、主の器へと整えられて行った。様々な訓練は主の器へとの整えられるためだ。

 

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主は、自己中心で、狡猾なヤコブを、苦しい環境を通して、訓練し砕き、練って行かれた。造り変えられた。懲らしめは主の愛だ。目の前の出来事の一つ一つを、主に焦点を当てて行く時に、主の砕きが見えて、それは豊かな祝福へと霊的成長へとつながっている。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係