「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない」使徒23:11

パウロは、主からローマ行きを示されていた。だが、第3次伝道旅行の後、エルサレムに寄った際に「除いてしまえ。生かしておくべきでない」と人々に殺されそうになり、引き裂かれるのではと思うほどの大変な騒動になった。捕らえられてしまい、ローマに行く事は、閉ざされたかのように、全く不可能に見えた。

 

しかしその監禁により、かえって暗殺者から守られる事になった。又、でたらめな、実の無い裁判に見えたが、それは総督ペリクスやフェストに証しをする機会となった。そして丁度アグリッパ王がフェストに会いに来たため、王にも福音を語る機会が与えられた。何という主の支配と導きだろう。

 

パウロは更にローマ皇帝に上訴したため、これがローマへの道を開き、パウロの思いとは全く違い、囚人としてであったが、ローマに向かう事になった。その船が幾日も大嵐に会い、危機的状況となり、最後の望みも絶たれようとしていた。しかしパウロは必ずカイザルの前に立つとの、主の言葉を信じていた。

 

船は座礁したが、主の示した通りに、全員が岸に辿りつき助かった。「こうして、私たちはローマに到着した」。パウロは無事ローマに着き、福音を伝える事になった。紆余曲折はあるが、どんな障害があっても、主は必ず語られた言葉を実現される。100%成就する。

 

あなたは今、途上の苦しい中にいるだろうか。何もかもうまく行かないだろうか。しかし結末がある。「こうして、ローマに到着した」。必ず、あなたに約束された御心は、主が成就させられる。信じて忍耐しよう。

 

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パウロのローマ到着への行程は、パズルのピースが埋まって行くかのように、すべての出来事がふさわしい場所に配剤されていた。又、それは一見、負の出来事だ。しかし重大な意味を持って埋まって行く。私たちも今、負にしか見えないその事が、栄光へと結果して行く。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係