「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます」 マタイ1:30

普通に日々を送っている中で、時に、突如として、不測の事態に出くわす事がある。突然、御使いが現れたマリヤがそうだった。そて驚くべき事を告げられた。自分がみごもると言う。男児が生まれるのと、名をイエスと付ける事、その子はダビデの王位が与えられる。かねてから預言されていた救い主だと。

 

マリヤの驚きと戸惑いはどんなものだったろう。しかしマリヤは、御使いの言葉を受け止め、尋ねて行く。どうして処女の自分が妊娠するのかと。すると、御使いは、聖霊が臨み、いと高き方の力におおわれると。不妊のエリサベツがすでに妊娠し、奇跡がなされていて、「神にとって不可能なことは一つもありません」と。

 

これらの言葉を聞いた時に、マリヤは「私は主のはしためです」とへりくだり、「おことばどおりこの身になりますように」と。主に自分自身を明け渡した。当時、結婚前に妊娠するなら、姦通罪で石打ちの刑だ。お言葉通りにこの身になるなら、死刑であり、命をかけた応答だ。

 

婚約中のヨセフに、聖霊によりみごもったなどと言っても、信じられるわけがない。この結婚は壊れるだろう。ヨセフをどんなに傷つける事か。周囲からは白い目で見られるだろう。そんな何もかもを、マリヤは主に委ねて、自分自身を主に献げた。マリヤの信仰だ。

 

私たちも信仰人生で、突如の事態が起きる。驚き、慌て、混乱してしまうが、祈ろう。御心に委ねられるように、祈りを重ねよ。ゆだねて従う時に、大きな恵みを受け、主のご計画があなたの身に実現して行き、周囲も主のみわざを見ることになる。

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突然の事態によって今までの生活ががらりと変わってしまう。その時、出来るのは主に信頼し、行き先を主にお委ねする事だけだ。こわがることはないと主が言われる。なんと心強い御言葉だろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係