イサクは、アブラハムの大切な大切な宝物であった。「あなたの子」とあり、よその子ではなく、自分自身の実子、「あなたの愛しているひとり子イサク」と続く。とても大事な、心底愛している子ども、ひとり子であって後継者だ。神の祝福を受け継ぐ子であり、この子から祝福が全世界に拡がって行く、この上なく重大な約束の息子だ。
そのイサクを献げたなら、約束はどうなってしまうのか。ある日、突然の主の命令だった。そして「試練に会わせられた」とあり、これはアブラハムへの試練だと言われている。どんなに厳しい試練だったろう。信仰人生、最終章の大きな試みだった。しかしアブラハムは従った。主ご自身が、全焼のいけにえである羊を備えて下さると信じたのだ。
又「彼は、神には人を死者の中からよみがえらせることもできると考えた」。もし全焼のいけにえとしてほふったとしても、主はイサクをよみがえらせて下さると信じた。モリヤの地まで3日かかる。命令を受けて、翌朝早く出た時から、彼の決心と信仰は変わらなかった。現地に近づいた時、若い者たちに、そこで待つようにと言った。「私と子どもとは、礼拝をして戻って来る」と。
「戻って来る」と言った。アブラハムも人間で、何度も失敗をした。しかし主に従い続け、主との信頼関係が培われて行った。私
たちは試練に会う時、とても自分には無理だと思う。だが自分の力でなく、神のみわざであり、信仰も、従う力も主から来る。試練を通して成長させて下さり、試練の度に、主との信頼関係が強められ、深められて行く。試練は大きな祝福だ。
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小さな問題でも主に頼り従う時に経験する様々な恵みを思い返すなら、今回もきっと主は最善をしてくださると勇気が出る。すべ
ての心配を主に委ねて主の約束を信じて行こう。
発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係