「国にそむきがあるときは、多くの首長たちがいる。しかし、分別と知識のあるひとりの人によって、それは長く安定する」箴言28:2

国にそむきがある時は、多くの首長がいる、とあるが、多くの首長たちがいると、意見は十人十色で、皆、違う。こんなに人は違うのかと思うほど、思いはそれぞれで異なる。独自の強い思い、譲れないポリシーがあり、一致してやって行くのはなかなか難しい。日常生活でも経験する事だ。

 

職場、学校、サークルでも、家庭でも意見がぶつかり合う。何かを決めようとする時にそれぞれの主張がある。話し合いの結論はどのように着地するのだろう。一番押しの強い人の意見だろうか、誰にも譲らない頑固で気の強い人の意見が通るのか。多数決なのか。同じ事が、外側ではなく、私たちの心の内側でも起きている。

 

一つの事を決める時に、様々な思いが、計算が、頭を駆け巡る。ああでもない、こうでもない、ああなるとこうなり~、これが、いや、あれが良い・・どれが自分に最善なのか。自分の心の中にも、多くの首長たちがいる。その時、何をもってして決めるのか。根拠は何なのか。損はしない得な道か、いや自分の好きな道か、一番楽な道か、人から勧められた道か。

 

しかし「分別と知識のあるひとりの人」により、つまり主により、神の言葉によって、目の前の事態を判断し、決定して行く時、自分にとって最善の道に導かれる。それは周囲にも祝福となり、神の栄光が現れる。多くの首長たぢで、様々な思いで、混乱する時、主のもとへ行き、祈り、御声を聞こう。多くの首長たちに振り回されていないだろうか。

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主に御心をと祈っても多くの首長によって心は乱れ、主の御声が耳に入らない。やかましい自分の中からいったん出てみよう。本当の知恵と能力を持って導かれる主を認め、頼ろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係