「あなたの美しい衣を着よ。聖なる都エルサレム。無割礼の汚れた者が、もうあなたの中にはいって来る事はない・・もとの座に着け、エルサレム。あなたの首からかせをふりほどけ、捕囚のシオンの娘よ」イザヤ52:1

イスラエルの民はバビロンに連行され捕囚となった。「お前たちの神はどこにいるのか」と辱められ、侮られ、苦難の歳月だった。やがてペルシャがバビロニアを滅ぼし。ペルシャ王から、捕囚の民に、帰還許可が出た。囚われの身が自分たちの故国へ帰れるのだ。何という喜びであったろう。

 

だが現実は複雑な状況にあった。神殿は破壊され、エルサレムは廃墟で、町は復興されていない。捕囚から50年、その地での生活がそれなりに確立し、むしろ豊かな者もいた。次世代にもなり、異国での暮らしが成り立っており、主の民であるとの意識も、主を礼拝する心も薄れていたかも知れない。それは諦めであったかも知れない。

 

そんな民に、主は「さめよ、さめよ。力をまとえ。シオン。もとの座に着け」と励まされる。「エルサレムの廃墟よ。主が贖い、慰める。大声をあげて喜び歌え」と。真に主を知るようになり、主の救いを見ると。無力な民は、バビロンやペルシャに、他国に翻弄されているかに見える。だが違う。見えるのは、大国の力関係だが、実はすべての主権者である主が、主の民へのご計画を着実に遂げられている。

 

捕囚は、主の民の偶像礼拝ゆえの、又、主の声を聞かないための試練であった。しかし主の時が満ちると、戻して下さる。私達も様々起きる出来事を、外側の状況でなく、主に焦点を当てて受け取ろう。「わたしのはかりごと」は成就し「わたしの望む事」を成し遂げられる主は、愛と真実の主だ。

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様々な道を通りそして主に出会う。その瞬間から新しい歩みが始まった。すべて主から与えられたご計画の中を歩んでいる。さめよ。力をまとえ、と主は励まし導き続けてくださる。

 

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【日々のことば】

  発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係