「自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい」 ピリピ2:4

人が集まると、必ず揉めごとが生じ、関係がギクシャクする。ああだ、こうだと対人関係のトラブルが起きる。それは人間が、罪人だからだ。皆、罪人なので、互いの自我と自我がぶつかり合う。罪は完全に赦されているが、まだ古い性質があるので、新しい性質とかっとうしている。ピリピの教会にも問題があったようで、「人々の中にはねたみや争いをもってキリストを宣べ伝える者」「党派心をもって宣べ伝える者」もいると。

 

そして投獄されているパウロを更に苦しめるつもりだと。人には肉の性質があり、主の働きですら、敵対心や妬み、競争心ですることもできる。自分の思い、自分の考え、自分の好み、自分の主張に固執して行くと、主も、周囲も見えなくなってしまう。その結果、争いや敵対心に支配されてしまう。

 

どうすれば良いのか、御言葉は「へりくだって」と言う。そして「人を自分よりもすぐれた者と思いなさい」と。なかなかそう思えない高慢があり、へりくだれない。そして自分のことだけでなく、他の人を顧みるようにと。しかし自我があり、プライドがあり、へりくだれない。自分の思いを遂げたい。プライドが邪魔をする。肉の性質だ。

 

そのまま主のもとへ行こう。愛して下さっている。主は助けて、取り扱って下さる。主が、まず私たちのために、死にまで従い、十字架の死にまでへりくだって下さった。自分には出来ないが、主が助けて下さる。出来ない自分を、主に明け渡して行く時に、主が御心に従わせて下さる。祈って行こう。

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多くの人に囲まれていても、結局自分しか見えていない者ではないか。人を顧みている時にも自分が視野に入る。自分には出来ない事を主はしてくださる。主に頼ろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係