「良い人は、良い倉から良い物を取り出し、悪い人は、悪い倉から悪い物を取り出すものです・・正しいとされるのは、あなたのことばによるのであり、罪に定められるのも、あなたのことばによるのです」マタイ12:35

私たちは心の倉に、日々様々なものをどんどん蓄え込む。それは目には見えないものであり、普段は、意識されないものだ。あなたが、心の倉に蓄えているものは何だろう。隠れた嫉妬、密かな憎しみ、根深い怨念のような怒り、恨みだろうか。その心の底にある、蓄積された中身が現れるのは、その人が追い詰められた時、試練の時だ。

 

普段は、何もない順境の時は、心の底にはあるが、出て来ないものが、とっさの事態が起きた時に、内面にあるものがそのまま現れ出る。その時の反応が、私たちの本当の姿だ。圧迫されると、自分の内から何が出て来るだろう。不満、愚痴、怒り、裁き、罵りか。それとも自制、寛容、柔和、愛が出て来るだろうか。

 

人の口も同様だ。苦しい試練の時に、自分の口から出て来る言葉により、自分の心に何があるかがわかる。心にある事を口が話すからだ。とっさには繕う事が出来ないので、本当の姿が出る。特に批判、非難、攻撃された時、どんな言葉が出て来るだろう。良い倉に蓄えた良い物とは御言葉だ。

 

これは自然には、自動では出て来ない。日々、心の倉に御言葉を蓄え、取り出す練習が必要だ。これが習慣になって、良い物が培われて行く。日ごとに地道に、一つずつ御言葉を貯えて行こう。御言葉を反すうして行こう。試みの時の大きな力だ。

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問題があれば、まずネガティブな言葉が出てしまい周囲に何の証しにもならない苦い経験をする。主は共におられ、神を愛す者のため、すべてのことを益とされる。とっさに出る言葉が主にある確信と喜びに満たされたものでありたい。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係