「その夜、王は眠れなかったので、記録の書、年代記を持って来るように命じ、王の前でそれを読ませた」エステル6:1

アハシェエロス王の妃ワシュテが、王の命令を拒んだため退けられた。その後に、エステルが王妃として選ばれた。エステルはモルデカイの養女として育てられていた。その時に、ハマンの悪巧みにより、ユダヤ人全滅の極めて重大な危機に陥った。モルデカイはエステルに、王にあわれみを求めるよう伝えた。

 

「あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない」と。この事件が起きるまでは、エステルがなぜ王妃に選ばれたのかわからなかった。私たちも、その時は理解できない、わからない事が起きるが、後に、その意味がわかるようになる。私たちに偶然は一つもなく、すべては主の支配、主権、ご計画のもとにある。

 

召されないで王のもとに行く者は死刑だ。エステルは王から召されていないが、主を信じ、主に自分の命をゆだねて、王に面会に行く。王から面会の許しが出、何が欲しいのかと聞かれた。エステルは宴会にハマンと出るよう頼んだ。王は承諾し、ハマンと出た。

 

そこではエステルは願いを言わず、明日もう一度宴会に出るように願った。なぜ二回の宴会なのかが不思議だが、その二回目の前夜に、王が眠れず、記録の書を読んだ。そこでモデルカイが王を救った記録があった。まだ栄誉を与えてないと知り、王は彼に栄誉を与えた。

 

結果的にハマンは裁かれるのだが、一つ一つがパズルのように埋まり、驚くばかりだ。すべてのパーツが必要不可欠で、無駄は一つもない。主のご計画と支配を見せられる。私たちにも無駄は一つもなく、主の意図と御心がある事を覚え、更に主を信頼して行こう。

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何ひとつ無駄はないとは何と幸いな歩みだろう。すぐに光を見失ったような心細さを覚えるが、もしかすると、と主の主権を信じ、喜んで主に応答していこう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係