「世と世の欲は滅び去ります。しかし、神のみこころを行う者は、いつまでもながらえます」Ⅰヨハネ2:17

アブラハムは主から御言葉を受け通り、生まれ故郷、父の家を出て、主の示す地へと旅立った。甥のロトは祈る事もなく、叔父について行けば何か良い事があるかとついて行った。アブラハムへの主の溢れる祝福のゆえに、双方の所有物がどんどん増した。増え過ぎて、しもべ間で争いが起こり、とうとう同行困難となった。

 

それで別れる事となり、その際にアブラハムは、まず先にロトに好む土地を選ばせた。そして残った土地を自分が取った。ロトは祈る事もなく、伯父に敬意を払い譲る事もなく、見た目で、より良い肥沃な地を選んだ。しかしそこは、後に滅ぼされるソドムとゴモラであった。悪徳の町、不道徳で堕落した地であった。

 

「ロトはソドムの近くまで天幕を張った」とあり、最初はソドムの「近く」だった。自分は大丈夫だと思う。近くても、自分さえしっかりしていれば大丈夫だと。しかし悪魔の誘惑は強く、次には、ロトはソドムの門に座っていた。門に座るのはその町の名士だ。ソドムの中に入り込んでしまっていた。

 

自分は大丈夫との態度は、命取りだ。主に拠り頼まなくてはならない。ソドムで、この世の地位と名誉に生きていたロトは、娘婿を滅びから救い出せず、妻さえも失ってしまった。主を第一に従って行く事が、アブラハムのごとく豊かな祝福の道だ。

 

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主に頼らず、自分の肉の判断は誤ってしまう。「人の目にはまっすぐに見える道がある。その道の終わりは死の道である」とあり、方向違いに向かってしまう。主を仰ぎ、主に尋ねよう。又、自分は大丈夫が非常に危険であることをロトを通して教えられる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係