「わたしはパロの心をかたくなにし、彼が彼らのあとを追えば、パ ロとその全軍勢を通してわたしは栄光を現し・・」 出エジプト14:4

私たちは、時に、理解不能な事態にでくわす。パロが支配のエジプトを脱出成功した民に、何と引き返せと主の命令。少しでもエジプトから距離を置き、先に進まねばならないのに。なぜ? パロは民が道に迷ったと思い、すぐに追って来るので、そこで「わたしは栄光を現す」と。民は言われる通り従った。するとパロ自身が先頭に立ち、最強精鋭部隊と全戦車で追跡して来た。

 

追っ手はどんどん背後に迫り、従った民だったが、目に見える状況を見るや一変した。臆する事なく出て行った民が、恐怖におののく。恐れと不安、そして怒りがモーセに向かう。しかしモーセは民に向かわず、主に向かい、祈る。そして言った。「恐れるな」「しっかり立て」「主の救いを見よ」どんな困難も恐れるな。自分で動かず、又、逃げず、しっかり立て。主が成し遂げられると。

 

そして前は紅海、背後は追っ手が迫る絶体絶命の中、何と目の前の海の中に道ができた。私たちにも、道無きところに道を造られる。民が渡りきった後、追いかけたパロと全軍隊は滅ぼされた。結局は、言われた通り引き返す事により、パロに追跡を仕向け、イスラエルを救い、パロとエジプト軍を滅ぼす事となった。

 

私たちに、時に理解しがたい事態が起きる。「なぜ?こんな事が?」と、混乱する。しかし、主の栄光のためであり、必ず良い事として下さる。信じよう。「恐れるな」、まず動かず、祈ろう。主の示しを待とう。その時、主が動かれるので、「前進せよ」と示されたなら、従おう。

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落ち着いている場合かと、思いは逸るが主だけが今の確かな状況をご存じだ。主に祈り、主に聞き、確かな導きへと歩を進めよう。解決を主に委ね、栄光を拝そう。

 

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係