「彼がしばらくの間あなたから離されたのは、たぶん、あなたが彼を永久に取り戻すためであったのでしょう」ピレモン15  

ピレモン書を通して、神の摂理、ご計画、神視点で見ることを学ばされる。奴隷であるオネシモが、主人ピレモンの家で盗みを働

き、逃亡した。奴隷が主人の物を盗み、逃亡するとは重罪だ。大都会に紛れ込もうとしたのか、ローマへ向かった。当時ローマでは、逃亡奴隷の処刑も認められていた。だがオネシモは、逃亡先ローマで、パウロに出会う事となった。 

 

そしてパウロに導かれて回心し、主を信じるクリスチャンになった。パウロはそんなオネシモを、逃亡奴隷としてでなく、愛する

兄弟として受け入れて欲しいと、主人ピレモンにお願いする。自分を迎えるように、迎えてやって欲しいと。ピレモンへの損害は、すべて代わりに負うからと。パウロのオネシモに対する溢れんばかりの愛だ。 

 

これはまさしく、主が私たちにして下さった事だ。そして、この事は神視点で見る時、全く別の見方となる、オネシモが逃亡した

事により、ローマへ行く事になった。罪を犯しての逃亡という否定的でしかない出来事が、主は万事益と変えられる。そのローマでパウロに会い、救いを受けた。神視点で見る時、オネシモが、一時、主人のもとを離れたのは、永久に主人のもとにいるためだったと。

 

主を通して見る時に、別の見方となる。今、目の前には、どう見ても否定的で、害でしかない出来事があるだろうか。主に従って

行く時に、それをも万事益とされ、その時に違う見方ができるようにされる。

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最悪、最低な失敗としか思えなくてもそれが新たな展開の始まりだったという感謝な経験を何度もする。今しか見えていない事が

感謝だ。信仰によって主の最善をいつも待ち望める。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係