「イスラエル人は、旅路にある間、いつも雲が幕屋から上った時に旅立った」出エジプト40:36

イスラエルの民は、モーセに導かれ、いまだかつて見た事のない主の偉大なる奇跡により、出エジプトを果たした。彼らが、エジプトから出た先は、広大な荒野だった。主はこれを民への訓練の時とされた。紅海横断の大いなる勝利への大賛美、大感謝で、喜び踊った民たちは、それもほんの束の間だった。

 

目の前の非常に厳しい現実に、すぐに水が無い、食べ物が無いと不平不満、愚痴に転じた。そんな民に、主は水を与え、天からのマナを与え、養い続けられた。そして主は、道中をずっと導く、昼は雲の柱、夜は火の柱を備えられた。その雲と火の柱を持って導かれた。イスラエルの全家の者は、いつもそれを見ていた。

 

主は導きの主だ。ある人が転勤になり、家を売る事になった。すぐに売れるだろうと思っていた。ところが数ヶ月が過ぎ、半年が過ぎるも売れなかった。人が次々と見に来て、話が進むのだが、最後の契約に至らない。そんな事がずっと続いた。いよいよ決まるかと思うと、だめになり、そんな状況に、真剣に祈り始めた。

 

その時、荒野の雲の柱の箇所を示された。雲が動かない限り、これは進まない事、信仰の試し、忍耐の訓練と教えられた。雲が動くまで、じっと主を待とうと決心した。主が動かれないなら、事は微動だにしない。忍耐の中で、ついに神の時が来て、雲が動いた。とんとん話が進み、ついに売れた。

 

神の時が来たなら、妨げるものは無い。あなたも、今、雲が上るのを待っているだろうか。神の時が満ちると、必ず動く。主を待ち望んでいよう。

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時は動かないけれど、この沈黙も力強い主の導きだとむしろ主を見上げ待ち望もう。いつも主は共に歩いてくださっている。主のゴーサインを悟れるように祈りたい。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係