フィギュアスケートの試合で、時々選手がヘッドホンをして、次の順番を待つ姿を見る。又、他の競技でも、次の番のために心を集中させている姿を目にする。他の選手の競技や結果に心を乱されないように。心を騒がせないよう、情報をシャットアウトし、ひたすら自分の競技に集中するためだ。
でなければ、他人に影響されてしまい、他人の出来、不出来で動揺してしまう。そのため本番で緊張の余り、失敗するケースが時々見られる。様々な思惑に乱され、演技に集中できない結果だ。せっかく大会に向けて、厳しい練習で積み重ねた力が、発揮できない。自分の歩みが、他人により変えられる事になる。
私たちの信仰生活も同様だ。人と比較すると自分の人生が歩めない。人と比べてシーソーのようにアップダウンするのでなく、上を見上げ、与えられた御心を行って行くところに、御霊の喜びがある。人と比べると劣等感で落ち込んだり、叉、優越感に浸ったり、そうであれば競争相手が基準になってしまう。
人によって自分が左右され振り回される。人との比較でなく、自分に与えられた役割を、主のために十分に発揮して行く時に御霊の喜びがある。上を仰ぐなら、そこに競争相手は存在せず、主と自分との関係だけだ。
そして、そこには妬み争いでなく、安堵と平安がある。比較は、古い性質には根深く巣くうものなので、いつも祈って行こう。「わたしに従いなさい」と言われる主を絶えず仰ぎ、与えられた御心を一つ一つ主と共に行おう。そこに真の満足がある。
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主を知る以前は、人との差異でしか自分を量れないので、比較の中で生きて来た。根深く培われたものが、まず気づける事に感謝したい。その度に主を仰ぎ、助けを求めよう。御霊の気づきが与えられるように祈り、絶えず主のもとへ行こう。
