「主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない」詩篇121:3

「山に目を上げ、私の助けはどこから来るのか」これは、エルサレムへ巡礼の旅に出る時のものだ。立ちはだかる険しい山々、苦難が待ち受ける行く手に、助けがあるのだろうか。エルサレムは遙か彼方であり、どんな危険が待っているかわからない、だが巡礼者は、その山々よりも、更に上に目を注いだ。「私の助けは、天地を造られた主から来る」。

 

その山々を造られたのは主で、すべての状況も主の主権と支配の中だ。助けは主ご自身から必ず来る。私たちの人生も、巡礼の旅のようだ。険しい山々があり、荒野があり、様々な危険がある。今、行く手を阻む困難の山がある。それは経済的困難、健康問題、仕事の事、対人関係、又、誰にも言えない悩みだろうか。

 

ある生徒が、カンニングをしてしまった。良心にとがめが来て、平安が無い。心が重苦しく、鉛を抱えているようだった。恐れと不安にさいなまれるが、誰にも言えず、どうしてよいかわからない。怖い。その苦しみをそのまま祈りに持って行った。主に助けを求めた。

 

その時に「私の助けは、どこから来るのか」の御言葉が自分の心情とピタリと重なった。まさに自分の心の叫びだった。すると「私の助けは、天地を造られた主から来る」と答えを得た。「主から来る」「主は、あなたを守る方」、主に悔い改める事ができ、あれほど苦しかった心が、すうっ~と平安にされた。

 

誰にも言えなかった心が変えられて、翌日、担任に話しに行けた。赦してもらえ、善処してもらえた。心がすっきりし平安に満ち満ちた。感謝に溢れた。助けは、天地を造られた主から来る。祈りに持って行こう。

 

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「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。あなたはわたしをあがめよう」と今までの信仰人生、ずっと主に助けられて、ここまで来た。「あなたは私の助けでした」助けられなかった事が無い。今後もどのように助けて下さるか、期待が膨らむ。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係