「ここを去って東に向かい、ヨルダン川の東にあるケリテ川のほとりに身を隠せ」Ⅰ列王17:3

エリヤは、カルメル山でバアルとの壮大な闘いをするが、主は、その前にエリヤをケリテ川に退かせられた。「ケリテ川のほとりに身をせ」、人のいない隠れた場所で、主と交わり霊的養い、闘いへの備え、整えを与えるためであった。しばし人から離れ、密かな主との交わりを持つ事が、まさに働きのため、又、信仰生活のための原動力だ。

 

植物は、根が下に下にと強く張っていなければ上に伸びる事が出来ない。人に隠れた密室での交わりは、その根だ。色々な人が証しをしている。早朝から深夜まで余りの激務に、体調を崩して、倒れてしまった人、又、先頭を切って活躍していた中、病気になり入院になった人。

 

最初はガックリ落胆して、落ち込んだが、天井を見つめる静かな時間は、常に後回しにしていた、主との幸いな交わりの時とされた。息吹き返し、神に立ち返れたと。休養が必要となり、全く動けず、寝床でじっとしている間に、大切なものは何なのか、人生、このままで良いのかと、立ち止まる時とされ、仕事に忙殺され、狂っていた優先順位を正される時とされた。

 

時に私たちにも、ケリテ川が与えられる。病気のケリテ川や、入試や就職試験が不合格のケリテ川、思い通りに行かない失望落胆のケリテ川、大きな失敗のケリテ川、別離のケリテ川、そんな時、悲しみや寂しさ、痛みの中で静かに主と交わろう。心を主に向けて御声を聞こう。主はそこで養いを下さり、前進するための力を下さる。心を新たにして下さる。今、必要な事は、主との密かな交わりだろうか。

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順調に走っているのに思いがけず立ち止まらされる。今思えば主がストップをかけてくださったのだと確かに言える。その試練は必ず用いられる。じっくり主に向き合えるケリテ川で息を吹き返そう。 

 

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係