「あなたがたが他人のものに忠実でなかったら、だれがあなたがたに、あなたがたのものを持たせるでしょう」ルカ16:12

主人の財産管理人が、乱費が発覚し解雇を言い渡された。そして会計報告を出せと。その時に、彼は次々と債務者の借金を減額した。解雇時に、自分に有利に計らってくれると踏んだのだ。主人は、彼の抜け目のなさをほめた。主はこのように「不正の富」で自分のために友を作れと言われた。

 

ここで「不正の富」というのは、悪事で得た富の事でなく、「この世の富」という意味だ。「不正」=「この世」の意味であり、この世の富を忠実に、主の御心通りに使い、天に宝を積めという事だ。この世にいる間に、世の富で、天に貯えができる。天に帰った時に大きな報いを得る。

 

主から任されたこの世の富を、御霊の導きのもと賢く使えとの教えだ。会計報告を出すのは、所有者でなく管理人だ。所有者なら自分の物であるので、出す必要はない。しかし管理人は主人に報告の義務がある。私たちもこの世の富は管理であって、所有ではない。

 

主から任された富を、御心を問い、御心に従って使う責任がある。富は容易に偶像になる。富に執着すると、振り回されてしまう。富の主人でなく、奴隷となる。神と富に仕えるなと言われたのでなく、仕える事は出来ない、不可能だと言われた。

 

心はどちらかにしか無い。富の使い方を、まず主に祈って用いて行こう。富を主に明け渡して、用いて行く時に、心に喜びがあり、そして天で豊かな報いがある。

-------------

経済的な必要を主に祈り求めながら、与えられれば全て自分のものと思ってしまう。主からのものと気を抜かず管理していこう。感謝と共に、天に宝を積んでいこう。

 

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係