「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって叫べ。彼らの悪がわたしの前に上って来たからだ」ヨナ1:2

ヨナは主からニネベ行きを命じられた。しかしニネベは敵国であり、ヨナはニネベへ行きたくない。強い拒否反応だ。逃げようと、丁度そこにあった反対方向のタルシシュ行きの船に乗った。私たちも、御心だとわかるが、気が進まず、嫌で、避けたい事柄があるかも知れない。

 

嫌な事、したく無い事から、逃げたいとの誘惑が来る。又、目の前に魅力的な事柄を置かれ、そちらに誘惑されてしまう。ある人が、高給と、地位を約束された転職の誘いを受けた。牧師に相談したところ、今は動かずに、落ち着いた教会生活をし、信仰が育まれて行く事が大切だと。牧師は、転職に反対だった。

 

自分自身もそれがベストとわかっていた。しかし自分の才能が発揮できる事、そのチャンスである誘惑に勝てず、転職を選んでしまった。だがその結果、高給なだけあり、仕事は高度で、難しく、質も量もハードであった。時間も取られ、心身すり減らし、消耗して行った。心身の余裕も無くなり、段々と神から離れてしまった。

 

幸い、後に神に立ち返れたが、多くの苦しい刈り取りがあった。内心御心だと感じつつ、ちゅうちょしていると、丁度そこにピッタリの誘惑が来るものだ。反対方向の船が置かれている。サタンの攻撃、誘惑をわきまえよう。

 

「主の御顔を避ける」ことになってしまう。主の御顔の光の中を歩む方がどんなに幸いだろう。逃げたい誘惑があるなら、まず主にそのままを祈ろう。主が従えるよう、助けて下さる。

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今はこちらの道が良く思えます、と率直に主に祈ろう。どこまでも自分が中心で素直に従えないことを主はご存じでいてくださる。どんな状況にあろうと、主を避けず平安のない心細さも祈っていこう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係