「・・働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。 なぜなら、神は、あらかじめ知っておられる人々を、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたからです」ローマ8:29

前節に有名な「万事益」の御言葉がある。「神がすべての事を働かせて益としてくださることを、私たちは知っている」と。この御言葉に、私たちはいつも大変励まされる。だが間違ってはいけないのは、益になるのは「自分の思い通り」に、自分に都合良くではない。 

 

肉はそうあって欲しいが、そうではない。私たちを「御子のかたちと同じ姿」へと変えるよう、益とされる。何と光栄な事だろう。苦しみ、悲しみ・・様々な事が起きるが、それら全部を働かせて、私たちを御子のかたちへと変えて下さる。

 

私たちは自我が強く、自分の思いを通したい。その強い思いのある自分自身を、主にゆだねることが出来ず、手放す事が出来ない。自分ではどうにもならない。そのため、主は目の前に様々な事態を置かれる。困難、悩み、ストレス、嫌な事・・主は私たちを砕こうとされる。

 

だが、そこで対応を間違うと、思い通りにならない不満、文句、屈折、反抗的になり、主を離れてしまう事になる。主は私たちを根本的に変えようと、試練を用いられる。試練はいつか収まるが、もし自分が取り扱いを受け入れ、変えられていなければ、次に同じ試練が来た時に、やはり不平、愚痴、反発だ。結局、自分は全く変わらないままで、成長が無い事になる。

 

御子のかたちに変えるために、神は私たちを救って下さった。「御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められた」。一つ一つの試練を通して、このような益とされるとは、御霊の実を結んで行けるとは、何という恵みだろう。

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主の揺るがない目的をはっきり知っている事は感謝だ。自分の事ばかりが優先する生き方から、試練を通して御霊の実を結ぶ生き方へ変えられる。主に明け渡していこう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係