「・・イエス・キリストの系図・・ユダに、タマルによって、パレスと ザラが生まれ・・」マタイ1:1

主イエスは、ユダの家系から誕生されたが、そのユダは、父親が溺愛するヨセフを妬み、隊商に売ろうと言った人物だ。そのユダはカナン人シュアの娘と結婚した。異邦人との結婚だ。子供がエル、オナン、シェラと生まれた。長男エルはカナン人タマルと結婚したが、エルとオナンは御心に反する決定的な事があり、死んだ。

 

ユダは嫁タマルを3男シェラが成人するまで実家に帰した。当時は子供を得るため兄弟と結婚した。シェラは成人したが、ユダにその気が無かった。ユダの妻も死に、タマルはユダにより、子を得ようと画策する。それでユダはタマルを遊女だと思い、関係を持つ。

 

その代価を後で渡す担保に、印形とひもと杖を渡す。タマルは姿を消す。3ヶ月後、タマルの妊娠が発覚。帰省中の妊娠にユダは怒り、焼き殺せと言う。だが証拠の品を出すとユダは事実を認めた。タマルは正しい。自分がシェラを与えなかったせいだと。こんなどろどろの家系から、主は生まれた。

 

聖書は何も隠さず、罪も恥も汚れも赤裸々に記している。真実の書だ。あるがままで主に向いて、正直に生きればよいのだと学べる。虚栄も繕いも必要無い。血統も関係無い。罪は悔い改めればよい。過去は赦されている。何を背負って来たとしても、今、主に向いて生きる事が一番大切で重要だ。主は受け止め、豊かに祝福して下さる。

 

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この世では都合悪い事は、隠ぺいするのが普通だが、聖書には素晴らしい信仰の勇者の罪をも、赤裸々にありのまま記されている。主は真実なるお方だ。悔い改めを祝福して下さる。そして赦し、主のために用いて下さるとは、何という恵みであり栄誉だろう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係