「そこで少女はすぐに、大急ぎで王の前に行き、こう言って頼んだ 『今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆に乗せていただきとうございます』」マルコ6:25

ヘロデ王は、ヨハネを正しい聖なる人と恐れ、保護していた。だが、娘のいいなりになり、殺害してしまった。ヘロデは娘に「何でも欲しいものを与えよう」と言った。するとヨハネの首が欲しいと言われ、ヘロデは非常に心を痛めた。

 

しかし自分の誓いもあり、人々の手前もあり、ヨハネを正しいと知りながら、人の目のため、ヨハネを殺害してしまった。ヨハネの語る言葉を当惑しつつも喜んで聞きながら、自分の立場を守り、体面を保つために、ヨハネを殺してしまう。ヘロデは、神の言葉を喜んで聞くだけで、それで終わり、神に向き合い応答し、悔い改める事はなかった。

 

又、神の言葉にへりくだり、自らを従わせ、自分が変えられて行く事もなかった。ヘロデは権力があり、娘の願いを退け、正しい事を行う事が可能だった。にもかかわらず、娘の言う事に従ってしまった。ヘロデは、神を恐れず人を恐れた。体面、めんつを取り繕う事が最優先だった。

 

私たちはどうだろう。人の目に、自分が思う以上に縛られているものだ。人を恐れる余り、判断を誤って行く。それは神の言葉に喜んで耳を傾けていながら、御言葉に従う事をさせない。人への恐れは、内側に根深く培われている。まず気づきから始まる。

 

ヘロデはヨハネの言葉を喜んで聞いていた。しかし悔い改める事はなかった。御言葉を聞いてはいても、御霊の示しに従わないなら、決して実を結ぶ事がない。実を結ぶためには、目の前の御霊の示しに、勇気を持って一歩従う事が大切だ。そうする時、主の豊かな祝福の中を歩める。

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様々な立場がありそこには常に人の目の圧力がある。主の前にへりくだり助けを求めていよう。流されないで御霊の導きに従う強さを主から受け取れる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係