「デリラはサムソンに言った。「まあ、あなたは私をだまして、うそをつきました。さあ、今度は、どうしたらあなたを縛れるか、教えてください」士師記16:10

サムソンはナジル人で、力の賜物があった。しかしデリラに好意を持ち、彼女の誘惑に勝てなかった。誘惑は少しずつ少しずつ、執ように働きかけてくる。最初は、少し位なら大丈夫と油断してしまう。アルコールやギャンブル、薬物依存の人も、少しなら大丈夫と思い、段々深みにはまって行く。

 

ペリシテ人の領主たちは、デリラにサムソンの力の秘密を探るようにと。それでデリラはサムソンに力の秘密を聞く。だが3回もだまされたデリラは、しつこくサムソンにせがむ。「毎日同じことを言って、しきりにせがみ、責め立てた」ので、サムソンは死ぬほどつらかった。

 

デリラを失いたくない、それを恐れるサムソンは、ついに負けて力の秘密を明かしてしまう。髪の毛が力の秘密だが、結果的にその髪の毛をそり落とされ、ペリシテ人に捕らえられた。「毎日しきりにせがみ」、どうだろう。毎日しきりに執ように聞く言葉が、肉や悪魔の言葉ならどうだろう。

 

悪魔はあなたの弱い所を執ように攻撃する。それは妬みや憎しみ、不安や恐れかも知れない。拒否せず聞いていると、サムソンのように行為へと及んでしまう。悪魔の攻撃に要注意だ。悪魔からの思いは拒否しよう。

 

「彼は主が自分から去られたことを知らなかった」、何と悲しい、悲惨な事だろう。悪魔からしきりに来る言葉を見定めよう。拒否し、主に祈り、主に拠り頼もう。主に従う時に、悪魔は逃げ去る。

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くり返す失敗や罪の裏に悪魔の攻撃があると疑ってみよう。変えたくない罪、失いたくない弱みがあるのがわかる。よく認識していたい。主に助けを求めよう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係