「・・全能の神がおまえを祝福し、多くの子どもを与え、おまえをふえさせてくださるように。そして、おまえが多くの民のつどいとなるように」創世記28:3

リベカのお腹に、エサウとヤコブの双子の兄弟がいた時に、主は御心を語られた。「一つの国民は他の国民より強く、兄が弟に仕える」と。アブラハムに約束された祝福は、兄エサウでなく、弟ヤコブにより成し遂げられて行くと。明確に示されていた。

 

しかし双子が成長して行く時に、父親イサクはエサウを、母親はヤコブを偏愛した。兄弟も、霊的な事柄に対する心が違っていた。兄エサウは、長子の権利などより、腹を満たす食物の方が大事であった。そのため空腹で死にそうなら、目の前の食物が重大であり、長子の権利など何の価値も無かった。

 

しかしヤコブは違った。狡猾で自己中心な人間だが、神に関する事柄に心が向き、大きな価値を見いだしていた。その長子の権利も祝福も欲(ほっ)した。それで、母リベカにそそのかされ、共謀して父と兄を欺いた。間違いは、「神が」与えられるものを、「自分が」力と策略で奪い取った事だ。ただ、神にゆだねて、信頼しておれば良かった。

 

イサクも「兄が弟に仕える」との神の御心が示されていたのに、エサウに祝福を与えようとした。それも自分の思い、肉によるものだ。ヤコブが祝福を奪い取った後、イサクはヤコブを呼び、祝福し、伯父ラバンのもとへ行き、ラバンの娘たちの中から、妻をめとるようにと命じた。

 

ヤコブを祝福し送り出した。主の御心だけが成就して行く事を見せられる。自分の思いではなく、御霊に導かれ、御心に従う時、確かな大きな祝福を受ける。

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まず主が愛し、すでに確かな約束を与えてくださっていることに感謝したい。それは取り消されることのない祝福だ。自分の思いで主の邪魔をしないよう、御約束にしっかりと立ち従っていきたい。

 

 発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係