「アハブは不きげんになり、激しく怒りながら、自分の家にはいった・・ナボテが彼に『私の先祖のゆずりの地をあなたに譲れません』 と言ったからである」Ⅰ列王21:4

アハブ王がナボテの土地を欲しがり、代わりにもっと良い土地を、又は銀を与えるから、彼のぶどう畑を譲るよう言い渡した。ところが、ナボテはこれを断った。しかしこれは正しい事であった。なぜなら律法に、先祖から受け継いだ土地を、売ってはならないと定められていた。

 

もし貧しさのために、その土地を売った場合についても細かい定めがあった。買い戻しの権利のある親族が、その土地を買い戻さなければならない。神が定められており、ナボテは神に従った。するとアハブはひどく不機嫌になり、すねて、激怒した。「寝台に横になり、顔をそむけて、食事もしようとしなかった」。

 

自分の要求が通らず、思い通りにならないので、ふてくされて、何もしたくなくなる。アハブは自分が正しくないことはわかっていた。しかし自分の欲望、自分の要求が通らない事に腹を立てる。どこまでもわがままな欲望を通そうとする。

 

間違いを間違いと認めない時、更に罪に罪を重ねて行く事になる。結局、妻のイゼベルによる、そそのかしと企みを通じて、ナボテを殺害する事になる。私たちも学ぶ事ができる。自分の間違いは、主の御前ではっきり認めよう。そうでなければ、罪が更に罪を生んで行く。

 

又、自分の思い通りにならない時、門を閉じておられる主を認め、主の御心を受け入れよう。それが私たちにとって最善であり、主は別の門を開いて下さる。自分の欲望が満たされる事が、満足と幸せだと思ってしまうが、そうでなく、主の下さる御心の中に、真の満足と喜びがある。

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どこまでも自分の思いを手放せない者だが、主を恐れず自我を通していくならサタンに足場を与えてしまう。いつも状況の中に主を認めていよう。主が助けてくださる。罪が増幅する前に悔い改めよう。

 

 発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係