「もしもあなたが数の多い民であるなら、ペリジ人やレファイム人の地の森に上って行って、そこを自分で切り開くがよい」 ヨシュア17:15

イスラエルが、主の約束の地カナンに入り、部族ごとに土地が分割された。その中でヨセフ族が、リーダーのヨシュアに不満を言った。自分たちには「なぜ、ただ一つの割り当て地しかないのか」と。その時、ヨシュアは、森に上り、敵と戦い、自分で土地を切り開けと答えた。実際は、ヨセフ族には、広大な土地が与えられている。

 

しかし不満しかない。カナン人を追い払わずに、きちんと占領しないので、カナン人も彼らの土地に住み通した。私たちにも、主は、与えられた地を占領せよと言われ、しっかり占領する必要がある。余りにも恵みが大き過ぎて、その恵みがわからず、価値に気づかない。

 

それゆえ、それを受け取り、生かして行く事をしない。ましてや不満は尽きるところ知らず、貪欲に流されて行く。何の求めも労苦もなく、降って与えられると、その有り難みがわからない。だから、それを心から感謝して、生かして行く事が出来ない。

 

私たちもどうだろう。与えられた大きな恵みに感謝もなく、不満だらけで、満足が無いので、もっともっと、と欲望に支配され、更に得ることを欲する。方向違いであり、これは心の問題だ。恵みがわかると、主が与えて下さったものを感謝し、尊び、大切にし、保ち、生かして行こうとする。

 

それが占領するという事だ。その時感謝が溢れる。今ある恵みはすべて主からのものだ。今一度、しっかり主の与えて下さっているものを、受け取り直そう。

------------

祈って与えられた望みや願いは、手にしたとたんに小さな恵みに見えてくる。なんと不信仰な者だろう。いつも主に留まって今の恵みに最大の感謝を主に献げていこう。

 

 発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係