「サウルは、サムエルが定めた日によって、七日間待ったが、サムエルはギルガルに来なかった。それで民は彼から離れて散って行こうとした」Ⅰサムエル13:8

サムエルはサウルに、自分がいけにえを献げるので、到着するまで七日間待つようにと告げた。だが七日を経ても、サムエルは来ない。兵士たちはと見ると、敵の圧迫に大きく動揺し、不安と恐怖が、まんえんして行った。そして兵士たちはサウルのもとから離散し始めた。 

 

サウルは焦った。このままでは軍は崩壊だ。サムエルが来る気配はない。そのため焦り、自分でいけにえを献げた。神の軍勢であり、神が守られる事を示して、兵士の士気を高めるためだった。その時、サムエルが到着した。サムエルはサウルを厳しくとがめた。

 

「愚かな事をした。あなたの王国は立たない。主が命じられた事を守らなかった」。遅れたサムエルが悪いのではないのか。敵はどんどん侵攻して来る。兵士たちは怯えて逃げようとしている。こうしなければ軍は壊滅だ。そのようにサウルは判断した。

 

しかしそういう問題ではない。軍を支配し、敵を支配しているのはどなたであるのか。ヨナタンは言った「大人数によるのであっても、小人数によるのであっても、主がお救いになるのに妨げとなるものは何もない」人数、勢力の問題ではない。どうであろうと、断固神に従うべきであった。

 

そして重大な事は、祭司にしか、いけにえを献げることはできない。分を越えて、してはならない事をした。越権行為だ。どこまでも神を信じて待つべきであった。それが信仰だ。今、目の前の状況で、焦ったり、不安で動揺しているだろうか。じっと神を信じて、神を待ち望もう。「神の時」に、神ご自身が動かれる。

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神から目が離れるとなんと孤独だろう。敵の数は多くじっとしていられない。神を仰ごう。状況に飲まれることから守られる。神は遅れることはない。神の主権に信頼し御約束に立とう。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係