「見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、 あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう」創世記31:15

ヤコブは、兄と父を欺いて祝福を奪い、兄は激怒で身の危険に家におれなくなった。遠く伯父宅を目指すが、途上で日が暮れ、野宿した。孤独と不安の中で、主が「あなたをこの地に連れ戻そう」とヤコブに約束された。そして主は、この約束を成就された。

 

しかしその約束の成就に、1年や2年ではない、何と20年の歳月を要した。短い月日ではなく、気が遠くなるほど長い年月だ。私たちは、なかなか待てない。待つ事が非常に苦手だ。すぐに目に見える結果が欲しい。しかし、主は早急にではなく、地道に、歳月をかけながら、少しずつこつこつと、着々と、私たちを導かれる。

 

今日の一日は、主に在って、練られきよめられ、造り変えられる途上にあり、1日も無駄な日は無い。必ず時は満ちて、「神の時」は到来する。約束が成就して行く時には、何らかの予兆がある。よくよく見ていると、状況が少しずつ変化して行く。ヤコブの状況もそうだった。

 

ラバンの息子たちが、父の物をヤコブが盗んだとの言い方をする。ラバンの態度も変わって来た。好意的でなくなり、このままなら争いと問題が起きて来そうだ。ヤコブへの対応が違って来て、微妙な空気を感じ取る。そんな状況で、はっきりと主の御声が臨んだ。

 

「あなたの先祖の国へ帰りなさい」「さあ立ってこの土地を出て、あなたの生まれた国へ帰りなさい」。今こそ約束の時が来た。私たちも、状況の変化をよく見ていよう。そして、明確な主の言葉が臨む時は、行動を起こすべき時だ。祈りから立ち上がって、行動して行こう。

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平凡な一日でも、主は何かの目的をもって私たちを導いておられるはずだ。不安も痛みも主に告げながら誠実に主と歩もう。やがて主の時に、主と誠実に歩んだ今日が強い支えとなる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係