「アブラハムは答えた『イサク。神ご自身が全焼のいけにえの羊を 備えてくださるのだ』こうしてふたりはいっしょに歩き続けた」 創世記22:8

アブラハムは、主の約束のイサクを得るために25年待った。長い歳だ。それはアブラハム100歳、サラ90歳だった。忍耐に次ぐ忍耐の末だった。しかし彼らも弱さを持つ人間で、数々の失敗があった。待ちきれずに自分たちの思いで、奴隷ハガルによりイシマエルを得た。肉で動いて失敗してしまった。だがアブラハムは信仰の人として、ヘブル11章で賞賛を受けている。

 

愛する子イサクをいけにえにとの厳しい試練が臨んだ時に「翌朝早く」、時をおかず、即、従った。その彼に、主は「あなたが、この事をなし、ひとり子を惜しまなかったから、確かにあなたを祝福し」と主から大いなる祝福を受けた。従う者を主は必ず大いに祝福して下さる。「その行いによって祝福されます」と。

 

だが苦しい試みであった。25年も待った最愛の子を失うことになる。又、この子から子孫が増え広がる約束はどうなるのか。イサクが「いけにえの羊はどこに」と問うた時、彼は「神ご自身が備えて下さる」と答えた。彼は全く主を信頼しきっていた。まさにイサクに刀を振り下ろす瞬間に止められた。

 

そこに代わりの羊がいた。これは彼も知らなかった事だ。私たちも先は見えず、明日はわからない。しかし主は私たちの先をご存じだ。どんな試練の中も、この主に信頼する時、絶えず「主の山の上に備えあり」を経験し、主の恵みを味わって行く。

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心細く不安の中で「主の山の上に備えあり」を経験すると、心から主に愛されている事を実感し、感謝と賛美をささげる。主に従う時、必ず主は先立ってくださり既に万全で備えていてくださる。

 

  発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係