「ダビデとその部下が、この町に着いたとき、町は火で焼かれており、彼らの妻も、息子も、娘たちも連れ去られていた」Ⅰサムエル 30:3

サウル王につけ狙われていたダビデは、窮地で、敵であるペリシテの地に逃げ込んだ。ペリシテと同胞の戦いとなり、何とダビデは同胞と戦うはめになるところだった。ところが、首長たちが、ダビデが裏切るといけないので、一緒に戦いに出すなと言った。これは、主の関与であり、守りだった。

 

それでダビデが引き返すと、町がアマレクに攻撃され、焼かれ、彼らの妻子が皆連れ去られ、町は廃墟になっていた。ダビデも部下たちも大声で泣き、ついには泣く力も失せた。ダビデの妻たちも連れ去られた。部下たちは余りにも衝撃が大きく、ダビデを殺そうと言い出した。ダビデは、サウルから逃げて来たが、今、部下たちに殺されそうになる。

 

その窮地にダビデはどうしたのか。「しかしダビデは彼の神、主によって奮い立った」。ダビデは祈ったのだ。「略奪隊を追うべきか」主は「追え。必ず追いつける、救い出せる」と。そこで追撃するや、途上でアマレクの奴隷に会い、奴隷の手引きで彼らの居場所を突き止めた。すべて主の計らいだった。

 

敵を討ち、妻子や奪われた物全部を取り戻した。何一つ失わなかった。非常に悩んだ時に、ダビデは「彼の神、主」によって奮い立った。祈り、御声を聞いて従った。窮地の時は、「自分」にでなく「私の神、主」により奮い立たせていだだこう。自分の力でなく、主の御力により、事態を導いて下さる。

 

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窮地の時はパニックになり、自分の思いと自分の力で行動してしまいがちだ。とにかく、何とかしなくてはとの思いが、先に立つ。、まず主を仰ごう。目を主に向けよう。動く前に主に祈ろう。導きを待って従おう。、

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係