主がソドムとゴモラを滅ぼされる時に、御使いを遣わし、ロトと家族を救い出そうとされた。アブラハムの執り成しの祈りがあったからだ。時間が無いから、一刻も早く逃げるようにと。しかしロトの娘婿は、滅びるなど冗談だと思い、ロトの言葉を信じなかった。
御使いは、猶予が無いので、妻と二人の娘、家族4人で逃げるように。「命がけで逃げよ。うしろを振り返ってはいけない」と。逃げる途中で、町に天から硫黄の火が降り、一瞬に滅ぼされてしまった。そして「うしろを振り返るな」と強く警告されていたのに、ロトの妻は振り返った。家、財産、宝、人・・この世に執着し、彼女は塩の柱になってしまった。
後ろのものにしがみつく時、前進ができない。後ろのもの、世のものに心が囚われているだろうか。世のものを握りしめ、足が引っ張られているだろうか。「すべて世にあるもの・・肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものではなく、この世から出たものだからです」。ロトの妻は、世にあるものを愛し、この世に執着していたが、自分自身も、どうだろう。
肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢・・霊的に一歩前進するために、握りしめて放せないものに足を引っ張られているだろうか。前進するために、妨げているものは何だろう。自分で気づかずにいるか、うすうす気づいているかも知れない。御霊に心を探っていただこう。成長へと導いて下さる。
------------
握りしめているものに支配されてしまう。普段の生活の中ではなかなか気づけず、あれもこれもと握っている。みな捧げまつり、我がものはなしと主の御声を聞けばすぐに立ち上がれる者になりたい。