「ヨッパにタビタ(ギリシヤ語に訳せば、ドルカス)という女の弟子がいた。この女は、多くの良いわざと施しをしていた」使徒9:36

ある人が、夫の転勤で海外に住む事になった。初めての海外生活で、言葉もわからず、右も左もわからなかった。夫は、日中は仕事に出てしまう。一人で不安な中、丁度近所にいた日本人クリスチャンが、何かと大変親切に手取り足取り助けてくれた。買い物に誘ってくれ、地域の地理や様子を教えてくれ、事務手続き等も助けてくれた。

 

本当に助かり、どんなにか有難かった。そんな中、教会の日本人集会に誘われた。特に求めがあったわけではないが、しかし良くしてもらって、感謝でならず、お礼のつもりで行った。するとその日本人集会の人々にもまた、大変親切にしてもらい、助けられた。お返しのつもりで、続けて通っていた。

 

行く度に、説教を聞くのだが、それが不思議が起きて、段々心に響いて来るのに驚いた。ぐいぐいと心に入って来て、心が動かされ、ある日、はっきりと主を受け入れ、招きに進み出た。感謝と喜びが湧いた。そして主を知るに従って、ますます喜びに溢れた。そんな中、周囲の人々の愛情と親切により、主に出会えた事の感謝を覚え、自分も出来る事をしたいと願った。

 

祈っていると、洋裁の賜物が与えられていて、仕えて行きたいとの思いが与えられた。家庭を開放し、無料洋裁教室を開き、聖書のお話をした。女性方の楽しい交流の場ともなり、多くの人々が集い、何人もの人々が救われて行った。主は良いわざを用いて下さり、主のみわざをして下さる。

 

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クリスチャンからの親切を受ける時、その背後にあるものに目が向く。小さなものでも、五つのパンと二匹の魚を、主にお献げする時、主が祝福して下さる。手の中にあるものをお献げしよう。証しのために用いられる。

 

発行 広島聖書バプテスト教会 み言葉配信係